占いにはいいことも悪いこともない
占いで「こういう人と出会います」「こういう仕事のお誘いがきます」と言われると、相談者は「先生、それはいいことでしょうか。悪いことでしょうか」とたずねます。
人生に、いいことも悪いこともないのです。
たとえば、相談者が、「うちで働きませんか」という誘いを受けて、ある会社へ就職します。
占い師さんに「そういう誘いがきますよ」と言われると、相談者は「先生、それはいいことなんですか。悪いことなんですか」と聞きます。
これは、占い師さんには答えようがありません。
その会社は倒産するのです。
「じゃあ、悪いことじゃないですか」というのは違います。
会社が倒産する時のパターンを、その会社に入って仕事をすることによって学べるのです。
相談者のその先の人生で、倒産に関するコンサルタントができるようになる可能性が生まれたのです。
それぞれのキャリアの中でも、倒産に立ち会えるというのは貴重な経験です。
倒産する会社に入れるのは、相談者の人生にとってはいいことなのです。
いい会社だと思って入ったら、給料は安いし、こき使われるだけで休みはない、会社案内のパンフレットとはまったく違うという思いをすることもあります。
「エッ、最低じゃないですか」と言うのは違います。
20代をその会社で必死に慟くことで、その人は誰よりも速く多くの体験を積むことができるのです。
保証人になって、友達の借金を背負うことになるとします。
借金を返すために、朝昼晩で3つの会社をかけ持ちします。
そうすることで、ほかの人より3倍の速さでキャリアを積むことができて、早く独立できたシェフがいます。
成功する人は圧倒的に20代で苦労しています。
20代の苦労は、その人にとって悪いことではありません。
むしろ、こんなにいいことはないのです。
占いを活かすポイント
- 「いいか、悪いか」は聞かない