ツーマインド法
ツーマインド法は気になるあの人の心の内を占います。
ツーマインド法は1枚で占うワンオラクルを少しバージョンアップさせて、2枚のカードで一つの問題をより具体的に占うスプレッドです。
2枚のカードを上下に並べるバージョンと、左右に並べるバージョンのスプレッドがありますが、まずは上下に並べるバージョンについて説明しましょう。
スプレッド名は、「ツーマインド」です。
占いの、相談内容の中で一番といっていいほど多いのは、「気になる相手の自分に対する気持ち」でだそうです。その相手とは、仕事仲間や家族、
友達の場合もありますが、やはり断トツで多いのが、好きな異性の気持ち
を知りたいという相談です。
このツーマインドは、「人の気持ちを占う」専用のスプレッドになります。上のカードが相手の表面意識を、下のカードが相手の潜在意識を表します。
ただし占う相手が恋愛の対象の異性である場合は、(上)が「相手の質問者に対する印象」を、そして(下)が「相手が質問者に恋愛感情を持っているかどうか」という内容に変わります。
潜在意識を示す下のカードの方が、上のカードよりも常に重要度が高くなります。
ツーマインド法のスプレッド方法
- カードをカットしたあと、そのカードの山の上から7枚目を(上)に置いてください。
- そして手の残ったカードの山からさらに7枚目(つまり14枚目)を、(下)の位置に置いてください。
- カードの上下をひっくり返さないように、横からめくってください。これでツーマインドは完了です。
ツーマインド法の鑑定例①
最近職場に転職してきた男性に、恋をしました。相手は10才も年下で、私の方が上の立場です。
デスクが隣のため時々気さくに雑談を交わし、彼が私に甘えた態度を取ることもあります。彼は私に恋愛感情を持っていますか?
恋愛問題を占う時は表面意識よりも潜在意識を重視します。
結婚の道を選ばない女性が増えたせいか、ここ最近こうした30代後半や40代の女性が、かなり年下の男性に恋愛感情を持つパターンが増えてきているようです。
既に説明しましたが、ツーマインドは上のカードが相手の表面意識を、下のカードが相手の潜在意識を表します。ただし今回は恋愛問題ですから、(上)が「相手のあなたに対する印象」、(下)が「恋愛感情を持っているかどうか」という組み合わせに変わります。
恋愛問題では、「恋愛感情を持っているか」というのは、かなり重要になるはずです。あなたに「いい人だな」という好印象を持っていても、肝心な恋愛感情がないのであれば、告白をしても結局は「ごめんなさい」で終わる可能性が高いのです。ですから恋愛を占う場合は、上のカードを30%、そして下のカードを70%程度重視するようにしてください。恋愛感情の有無を強く知りたい場合は、下のカードを90%重視してもいいでしょう。
占ってみたところ、(上)には「恋人」の正位置を、(下)には「審判」の正位置を得られました。「恋人」はまさに恋愛の意味を持つカードであり、[審判]は強い信頼を表すカード。「状況は良くないのでは……」と心配している人は、実際に占ってみても冴えないカードが出る場合が目立つものです。ですからたとえ2枚でも、このように両方好ましいカードが出るというのは比較的珍しいのです。
下のカードが[審判]ということは、「彼は恋愛感情を持っている」と判断できます。また表面意識が「恋人」ということは、「恋愛対象としてあなたに魅力を感じる」「一緒にいると意気投合して楽しい」という印象があるでしょう。ただし審判はラブラブな気分よりも、「人間として信頼している」という意味合いの方が強く、恋愛として意識すると同時に大切な仕事仲間だという意識もあり、今のあなたとの良い関係を崩したくないと思っている可能性も否定できません。
それでも「審判」は、かなり心を開いていることを示しています。彼もほば同様に、あなたを強く恋愛の対象として意識しているでしょう。あとは仕事のつながりと恋愛関係との両立を、どう取っていくのかが鍵になるといえそうです。
ツーマインド法の鑑定例②
普段からほとんど会話をすることのないクラスメートの男の子と、最近よく目が合うような気がします。
私は彼のことを何とも思っていませんが、なぜ目が合うのかが気になります。彼の私に対する気持ちを教えてください。
ハッキリとした恋愛問題ではありませんが、念のため(上)を「あなたに対する印象」、(下)を「恋愛感情があるか」に設定して占いました。(下)は「戦車」の逆位置ですから、恋愛感情は持っていないようです。戦車を引く二つの力が逆位置で調和しないように、あなたに価値観や性格の違いを感じて、今一つ気持ちを踏み込めずにいるのでしょう。
あなたへの印象は「運命の輪」の正位置。輪が回り続けて頂点に達したように、最近になってあなたに興味を持ち出したと読めます。それはあなたのちょっと意外な性格や行動を発見するなどのキッカケから来ているのでしょう。「運命の輪」ですからあくまでも一時的な関心であり、そのうち目は合わなくなるのではないでしょうか。
ツーマインド法の鑑定例③
交際して2年になる恋人がいます。年齢が年齢なのでそろそろ結婚を……と思うのですが、結婚の話を出しても彼はいつものらりくらりとかわしてしまいます。
実際のところ、彼は私との結婚を考えているのでしょうか?
両方ともネガティブな意味を持つカードであり、かなりハッキリとした結果を得られました。彼の結婚に対する表面意識の「魔術師」の逆位置は、「絶対に結婚したくないというほどではないけれど、どうも乗り気になれない」という優柔不断さを表しています。「そのうちに進めればいいか」という曖昧さがあるので、ついお茶を濁したくなるのでしょう。
そして潜在意識は「死神」の正位置。彼自身はもしかしたら気がついていないかもしれませんが、潜在的にはあなたとの結婚を、残念ながら全く望んでいないようです。結婚願望自体、持つていないのでしょう。それでもあなたとの別れを考えていないので、「結婚したくない」とも言えない状況なのです。
ツーマインド法の鑑定例④
好きな男性には、長く交際している彼女がいます。私は彼に半年ほど前に告白しましたが、「彼女がいるから」と振られてしまい、今では友達です。
彼は本当に今でも彼女を愛しているのでしょうか。知って納得したいです。
彼の彼女への印象を示す上のカードに「塔」の逆位置が出ました。これは現在二人の間にちょっとしたトラブルが持ち上がって、緊迫状態が漂っているのでは……と考えられます。そして彼の彼女への愛情の有無を示す下のカードは「愚者」の逆位置。これは彼が何か他のことに気を取られているなど、愛情を彼女に集中させることができないか、すっかり恋愛感情を忘れているかのどちらかのようです。
2枚を合わせて読むと、彼はいろいろなことで忙しくて、彼女との恋愛にしっかりと意識を向けることができていないのではないでしょうか。そのため「今は彼女を愛していない」といえるでしょう。ただし忙しい彼に今あなたが接近しても、空振りしそうです。