縁と使命の違い
「縁」と「使命」を混同している人がいます。
これを整理すると、今までどんなにムダなことをしてきたかがわかります。
ある女性が占いをしてもらったそうです。今つきあっている人の商売が、どうもうまくいかないと言うことでした。借金もあるので、彼女はせっせとお金を貸してあげていました。恋人は60歳すぎで、もうけっこうな年齢です。
彼女のお母さんは80歳です。自分のお金はなくなっているので、お母さんからも借金をしています。その女性と彼は、籍は入れていませんが、夫婦同然で、家族ぐるみのおつきあいです。彼女の家は男手がないので、男手がいる時にいろいろ助けてもらっていました。
この2人には深い縁があります。縁は、生まれ変わっても生まれ変わっても、必ず繰り返します。
縁にはクセがあります。自分のキャラクターです。これは魂の問題です。
今世では、その男性は女性よりはるかに年上です。でも、前世では母親と息子の関係だったといいます。母親は息子を溺愛して、子離れできなかったのです。それを生まれ変わっても生まれ変わっても、繰り返しています。
現世ではたまたま年齢が上です。それは神様が「こんなに年上の人なら、甘やかさないだろう」と考えたのです。ところが、やっぱり甘やかしています。
この2人は「母親と息子の関係で出会う」というモチーフで毎回生まれてきます。本当は、きちんと子離れするという修業のために、今世に生まれ変わってきているのです。すべての人は、何を修業し、何の使命を果たすかというテーマを持って生まれてきます。
彼女も、生まれる前に、神様に「今度生まれ変わったら、きちんと子離れするから、ぜひお願いします」と言って生まれてきたのです。
でも、生まれてしまったら、そんなことはほったらかしです。
どんな神様にどんな企画書を書いたかを、占い師さんは教えてくれます。その企画書が通って生まれてきたのに、約束を守っていないのです。
縁があっても、その人と別れることが使命です。
縁と言うと、すべて添い遂げなければならないと思いがちです。しかし、その人と別れることによって、ワンステップ上がれる縁もあるのです。
運命において、別れは失敗でも悲劇でもありません。どちらかと言うと、別れて運気の上がる人のほうが多いのです。
なぜなら、別れるほうが出会うよりもむずかしいからです。出会うのは簡単で、比較的誰でも出会えます。別れるのはエネルギーが要ります。
結婚より離婚のほうが10倍ものエネルギーがいるので、どうしても引きずってしまうのです。
膨大なエネルギーを使って使命を果たすので、必然的に運気が上がるのではないでしょうか。
占いを活かすポイント
- 自分の縁と使命を知ろう